2018/03/08

【依存症-お悩み掲示板-】アルコール依存症は治せるの?

依存症お悩み相談室

アルコール依存症は治せるの?

川崎には依存症(特にアルコール)治療に専門性を持たれている医療機関が数拠点、民間での回復施設も数拠点あります。

 

「ここに行けば必ず治る」というものではありませんが、やはり自分だけで考えているより、専門機関に相談したほうが回復する可能性は高まります。

 

ここで、アルコール依存から回復された方の事例をご紹介致します。

 

53歳男性、元舞台技術者

《プロフィール・依存症になるまでの経緯》

昭和39年札幌市にて長男として出生。

4才から転勤が続き10才より千葉市で育つ。体格がよく高慢な子供であった。

中学なかばより父の問題飲酒が顕在化、本人は内向的な逃避が習慣化する。

志望高校受験に失敗し、滑り止め校で他責的な動機で飲酒を始める。

遺伝的反応かブラックアウトが多く、警察に保護されるなど無期停学処分まで受ける。

アルコール依存症的な自己中心性が強まり、高卒後は二部大学生として家を出る。

30才でただ飲みつなぐだけの日々、ブラックアウトで怪我や迷惑行為が多発。

31才、実家で半年断酒するが再び問題飲酒、33才鉄工所へ就職するも病状と迷惑深める。

平成11年2月、35才、飲酒し自転車で転倒、救急搬送され手術後ひと月ほど連続飲酒 埼玉のある病院に家族に付き添われ入院。

退院後、介護職に就くも1年後飲酒、再入院。

 

《依存症として現れる症状》

・アルコールを摂取したいという強い強迫観念

・コントロールの喪失

 →一杯飲むと、更にもう一杯と飲酒してしまう

・禁断症状を避けるためにそのアルコールを摂取

・同じ量では効果が得られず、量が増え耐性ができる

・物質使用で頭が一杯になる

 

《回復までの道のり》

その後、根本的治療を決意、生保18ヵ月受給、A病院に半年間通所、同時に12ステッププログラムの徹底した実践を開始し5年間テーマパークに就業。

平成19年B病院入職、現在まで病棟と外来で断酒プログラム教育と相談業務に従事。

 

ライター名: 金井駿