2018/10/15

ギャンブル依存症の病院の選び方・治療法・期間・費用をご紹介

カジノ

「ギャンブルはやめるよ、今度は本気だから。」

あなたの家族に上記のように語りながら今もやめられていないギャンブル依存症者はいませんか?

「あの人にギャンブルやめてほしいんだけど...。やめるには病院や施設なんかで治療したほうがいいのかしら?」

あなたはこう考え、ギャンブル依存症の病院などを調べているのかもしれません。

今回の記事では、ギャンブル依存症の病院の選び方、治療内容、通院・入院費用などをご紹介していきます。

当事者やご家族に向けて、少しでも解決につながる糸口を提供できたら幸いです。

目次

1. ギャンブル依存症(ギャンブル障害)の病院の選び方

ギャンブル依存症の治療を行う医療機関は、一般病院と専門病院の主に2種類あります。

一般の総合病院の場合、精神科もしくは心療内科となることが一般的です。

一方、専門病院では依存症に特化した治療が行われています。

一般病院と専門病院のそれぞれには、外来治療と入院治療があります。

症状が比較的軽度で自分で生活のコントロールができる方、費用的負担を軽減したい方は外来のほうが適しています。

症状が重症で生活全体を第三者にコントロールしてもらう必要がある方は、費用は掛かりますが、入院の方が確実な治療が行えます。

病院の探し方

【一般病院の場合】

ギャンブル依存症の治療を行う病院を探す場合、病院の総合検索サイトを利用することができます。

また、地域の保健所や精神保健福祉センターなどで相談をすることで近くの病院を紹介してもらうこともできます。

参考:病院総合検索サイト 病院なび全国精神保健福祉センター

【専門病院の場合】

専門病院を探す際、ギャンブル等依存症対策の全国的な拠点機関として知られる「久里浜医療センター」のWebページを活用しましょう。

同センターは厚生労働省に指定されている機関です。

以下のページから探すことができますので、ぜひご覧ください。

参考:独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センターホームページ依存症専門病院リスト

2. 病院ではどのような治療を行うのか?

ギャンブル依存症の治療法は国内外で研究が進んでおり、その内容も多種多様です。

ここでは、その中でも代表的な4つの治療法をご紹介します。

認知行動療法

認知行動療法は、人の認知(気づきや思考)や行動に着目した心理療法です。

ギャンブル依存症の場合、たとえばギャンブルについて考える際、「一度勝ち快感を得た際に、その快感がすぐにまた訪れるだろう」 などの現実に即していない、考え方の偏りがある場合があります。

しかし、現実にはそう頻繁に賭け事に勝つことはありません。

それでも依存症の方は次の勝利に過度な期待をしてしまい、賭け事を続けてしまいます。

このような考え方の偏りを解消し、思考のバランスをとっていく治療法が認知行動療法です。

この心理療法によって、患者本人が生きていきやすいように思考の癖を変えていくことを目的としています。

薬物療法

ギャンブル依存症に苦しむ方の中には、その原因がうつ病、強迫性障害、ADHDなどの精神疾患による方もいます。

その場合、症状の緩和のために、抗うつ薬や気分安定薬などの薬物療法が行われることもあります。

しかし、これはギャンブル依存症に対して直接的に治療を行うものではなく、あくまでも間接的な治療方法になるので注意が必要です。

森田療法

精神医学者である森田正馬が発明した治療法です。

治療の目的は、様々な「とらわれ」で神経症的状態に陥っている患者を、「あるがまま」というとらわれのない状態にすることです。

ギャンブル依存症の方の中には、その原因がうつや不安などの心理的状態にあることもあります。

このような不安やうつ状態を森田療法では「とらわれ」と呼び、その「とらわれ」から脱却させるのが森田療法です。

具体的には、たとえば最初の一週間、他者と交流せず、食事や洗面のほか一切の気晴らしを断ち、ひたすら自分自身と向き合います。

不安や苦悩と向き合うことで、自分の中にある活動欲を自覚し、最終的に日常生活に戻れるよう社会生活の準備をします。

内観療法

家族や兄弟など自分の身近な人に対して、

・世話になったこと

・その世話にお返しをしたこと

・迷惑をかけたこと

の3点を繰り返し思い出し、気づきを得るというものです。

情緒の安定、対人関係の好転、自己肯定感の向上により、自分らしさを取り戻し、依存症の改善へ導く治療法です。

また、上記の治療方法に加えて、多くの依存症専門機関では、精神保健福祉士による、借金、就労、住居などの生活支援に関しての相談が行われていることもあります。

これらの治療や相談を通じて、最終的には次のような目標達成が目指されています。

・ギャンブルへの衝動をコントロールする

・経済的な問題を整理する

・家族関係を修復する

・人生をバランスよく送る

・ギャンブル以外のほかの問題にもうまく対処する

・再発を防ぐ

3. 病院での治療期間及び費用

おおよその目安ですが、外来の場合、1~2時間程度のプログラムを一週間に一度行い、それを5~10週間続けるようです。

入院の場合は7~10週間の集中的治療というのが一般的です。

費用は、外来の場合だと通常の医療機関診察費と同程度の、一回につき数千円程度になるようです。

依存症の方ご本人に対してだけではなく、その家族の方々に対しても相談会などを開催している機関も存在します。

その場合は一家族につき数千円程度となるところが多いようです。

4. まとめ

この記事では、ギャンブル依存症を専門とする病院の「選び方」「治療内容」「期間」そして「費用」についてお伝えしていきました。

最後に改めて内容を振り返っていきましょう。

  • ①病院は、一般病院と専門治療機関があり、外来と入院があります。
  • ②依存症の治療にはそれに特化した専門治療プログラムがあります。
  • ③病院で行われる支援は借金、就労、住居などの生活支援など多岐にわたります。
  • ④病院での治療期間は、外来は5〜10週間、入院は7〜10週間程度です。
  • ⑤病院での治療費用は、外来は一回数千円、入院は1ヶ月あたり10万円です。

これらはあくまで一例です。

実際はギャンブル依存症の方、ギャンブル依存症の家族の方一人一人によって、適した治療機関も治療法も異なります。

まずは、地域の保健所や精神保健福祉センター、専門機関などに相談するようにしましょう。

私たちヒューマンアルバでは、依存症回復に向けたサポートを行っています。

・家族が治療を受ける前に、まずは相談したい。

そんな思いをお持ちでしたら、ぜひ私たちにご連絡ください。

どんな小さなお悩みでも構いません。

あなたの意見を尊重しながら、ともに回復に向けて歩んでいきます。

お気軽にご相談ください。

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社名: 株式会社ヒューマンアルバ

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参考:

依存症対策 厚生労働省

GA日本インフォメーションセンター

ギャンブル依存症とは? 大石クリニック

ライター名: 木原彩