2018/04/10

【依存症-お悩み掲示板-】アルコール飲酒傾向

依存症お悩み相談室

はじめに

「依存」を考える際に、最も身近なものとして挙げられるのが「アルコール」です。

 

※その他、タバコ等 これらやいわゆる薬物とは違い合法ではありますが、手に入れやすさと依存性が社会問題になっております。

 

飲酒傾向

国税庁および総理府による「酒類に関する世論調査」が行われています。

 

そこでは、純アルコールで1日平均150ミリリットル(日本酒換算で約5合)以上のアルコールを飲む人たちを、「大量飲酒者」としていて、その数は1965年には約100万人と推定されました。

 

その数は徐々に増加していき、1985年には1965年の約2倍、ピークの1997年には約240万人という数字を計上しました。

 

実は危険なお酒

アルコールに関する問題は、お酒に強い人種が多い国々に目を向けるとより大きい問題であると実感できます。

 

例えば、諸外国における飲酒運転の状況を把握する調査では、アメリカが日本の約3倍で飲酒運転における死亡事故の比率が高くなっています。

 

場合によっては死を招く原因となるにもかかわらず、アルコールは自発的に摂取し「酔って楽しむ」ことが社会的に良しとされている傾向があります。

 

アルコールはどの薬物よりも身近で合法的です。

 

しかし、人間を興奮状態にさせ場合によっては死をもたらす、危険な「くすり」とも言うことができると思います。

 

参考:

樋口進 アルコールの運転におよぼす影響(2011) 特集「飲酒運転対策プロジェクト」日本アルコール関連問題学会

林竜也 諸外国の飲酒運転の現状(2011) 特集「飲酒運転対策プロジェクト」日本アルコール関連問題学会

 

ライター名: 金井駿