【依存症-お悩み掲示板-】「育成支援」では何を学ぶのですか?
「育成支援」では何を学ぶのですか?
学校の勉強のように「100%、何かしらの答えがある」ものを学ぶわけではありません。
自身の生き方や人との関わり方について、施設のスタッフや仲間同士と議論し実践していく中で、ご自身が自分なりの解を見出していきます。
ただ、当社のスタッフ側から、ある一定のインプットはもちろんございます。
全体の流れ・概要としては、以下になります。(変更可能性あり)
目次
1. 到達目標
「自分の行動はすべて自分が決めている」ことを理解し、あらゆる課題を他者の協力を得ながら、自律的に解決していける状態
→「あいつが、ああ言ったから」「俺は悪くない、全部あいつがわるい」といった状態からまずは脱することを目指します。
→自分の人生は誰かに振り回されるものではなく、自分で決めて自分で切り開いていけるのだと気付くことから、依存からの本当の回復は始まります。
2. トピックス例(インプット/議論テーマ)
①人間は、環境や他者の犠牲にならない
生まれ育った環境は、人間の人生に大きな影響を与えます。
家が貧しかったり、暴力を振るう親の元で育ったことなどは、無視できるものではありません。
しかし、そのような家庭に育っても、全員が同じ生き方をするわけではありません。
自分の子供には同じ思いをさせたくないと思いあたたかい家庭を築いたり、自分が貧困だったから、貧困で苦しむ人々をなくしたいと決意をし仕事をする人だっています。
どんなハンデを持っていようと・どんな状況や環境に置かれても、それだけではその人の人生や現在の状態を決める要因にはならない。
厳しい言い方になりますが、この事実から目をそらさないことが大事です。
※そもそも、それは間違っているのでは?といった部分からも、議論していきます。
「こちらを受け止めた後で、自分はこれから、どのように建設的な行動をとっていくのか。」
「今の自分を作ったのは自分であり、これからの自分をつくるのも自分である。」
この前提で、今までの自分の人生を振り返っていきます。
②人間関係を悪化させる習慣は何か?|考え、行動する
社会生活において、人と対立することは当たり前ですが、非常にストレスを抱えることになります。
そのストレスがきっかけで、スリップ(依存行動の再発・依存対象物の再利用)をしてしまうこともあります。
例えば、以下の「選択理論心理学」における、人間関係を破壊する致命的な習慣などを参考に、自分の今までの習慣を振り返ります。
その上で、どのように改善していくべきなのかを考えていきます。
①批判する
②責める
③文句を言う
④ガミガミ言う
⑤脅す
⑥罰する
⑦従わせるために褒美で釣る
※トピックスについては現在準備中です。随時追加します。
参考:
・渡辺奈都子『人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論』(2012) ディスカヴァー・トゥエンティワン
ライター名: 金井駿